
「オミクロン株」世界で渡航制限の動き 製薬会社も対応進める
WHO=世界保健機関が、南アフリカで確認された変異ウイルスを「懸念される変異株」に指定したことを受けて、アフリカ南部からの渡航を制限する動きが世界的に広がっています。
WHO=世界保健機関は26日、専門家などによる緊急の会合を開き、南アフリカで確認された新たな変異ウイルスを「懸念される変異株」に指定し、呼称を「オミクロン株」としました。
これを受けて、欧米やアジアなど世界各国でアフリカ南部からの渡航を制限する動きが急速に広がり、このうちアメリカはアフリカ南部の8か国からの渡航を29日から制限すると発表したほか、EU=ヨーロッパ連合の加盟国も、アフリカ南部の7か国からの渡航を制限することで合意しました。
また製薬会社も対応を進めていて、海外メディアによりますと、ファイザーと共同でワクチンを開発しているドイツのバイオ企業、ビオンテックは26日、新たな変異ウイルスの調査をすでに始めているとしたうえで、対応するワクチンの開発が必要かどうか、2週間以内に詳しいデータが得られるとしています。
必要な場合、ワクチンは100日以内に最初の出荷ができるということです。
一方、南アフリカでは、夏の観光シーズンを前に観光業をはじめ経済への打撃を懸念する声が高まっていて、外務省にあたる国際関係協力省は、特に往来が多いイギリスによる渡航制限について「性急だ」と批判しています。
南アフリカ政府は、ラマポーザ大統領が出席する閣僚レベルの対策会議を、当初、28日に予定していましたが、1日前倒しして27日に開くと発表しました。
会議では、外出や集会をめぐる制限の強化などが検討されることになるとみられていて、国民が高い関心を寄せています。
新たな変異ウイルス 世界の感染状況は
南アフリカで確認された新たな変異ウイルスの感染者はこれまでに、隣接するボツワナのほか、香港、イスラエル、それにベルギーで確認されています。
香港で感染が確認されたのは、今月11日に南アフリカから到着したあとホテルで隔離中の男性と、その向かい側の部屋で隔離中のカナダから到着した男性の2人です。
2人はいずれも2回のワクチン接種を終えていたということで、カナダからの男性は、食事の受け渡しのため部屋のドアを開けた際に感染した可能性が高いとみられています。
イスラエルで感染が確認された1人はアフリカ南部のマラウイから戻った人だということです。
ベルギーの感染者はエジプトからトルコを経由して今月11日に到着した人で、ワクチンは接種しておらず、地元の公共メディアは南アフリカやその周辺には滞在していなかったと伝えています。
ワクチン接種率の低いアフリカ 先進国との差 浮き彫りに
アフリカでは、新型コロナウイルスのワクチンの供給不足や、一部でのワクチン不信などを背景に接種率が低いままにとどまっていて、先進国などとの格差が浮き彫りになっています。
WHO=世界保健機関のアフリカ地域事務局によりますと、アフリカでのワクチンの接種率は先月下旬の段階でおよそ6%にとどまっています。
このため、あらゆる国でことし中に人口の少なくとも40%が接種を終えるというWHOの目標を達成できる見込みになっているのは、アフリカ54か国のうち、セーシェルやモーリシャスなどわずか5か国で、ほとんどの国は達成できない見通しだとしています。
また、医療従事者に限っても、WHOが行った予備的な調査では、世界で最も豊かな22か国では80%以上が接種を受けていますが、アフリカではおよそ27%にとどまっているということです。
アフリカでのワクチン接種の遅れの原因についてWHOは、ワクチンそのものの供給不足に加えて、各国での接種の計画や態勢づくりの遅れを指摘しているほか、接種に欠かせない注射器の不足も懸念されるとしています。
一方で、南部マラウイのように支援されたワクチンを接種しきれずに一部を廃棄せざるをえなかったケースもあり、一部で根強いワクチン不信も課題になっています。
アフリカなど途上国でワクチン接種が遅れ、先進国との格差が広がっている現状について、国連のグテーレス事務総長は、先月の記者会見で「途上国などでウイルスの流行を許せば、ワクチンが効かない新たな変異がいずれ現れて、先進国でのワクチン接種の努力が台なしになるリスクがある。それなのにワクチン格差を放置しているのは愚かなことだ」と指摘しています。
「オミクロン株」世界で渡航制限の動き 製薬会社も対応進める
Twitterでは
ギリシャ文字が足りなくなる日も近い。
— YELLOW (@O_Y_O) November 27, 2021
半月15日の隔離を順次に対象国を広げていき、海外の情報次第では空港に完全隔離型商談スペースを設置とか、様々に考えられそう。
— 関西街歩き 気を付けて自粛解除中 (@uye5tmkb4a) November 27, 2021
今までの株とは別物として、新型ウイルスとして対応する必要がある。医薬品開発と普及にかかる時間は前例から2年程度。それまで絶対に国内にいれてはならない。
— Kami U (@KamiU66420646) November 27, 2021
そんな簡単にコロナが終わるなんて思ってねーから
— きゃぴラブζ戦う50才児 (@lovelin20200) November 27, 2021
南アフリカ共和国から新たに見つかった変異株「オミクロン株」について現時点で分かっていることをまとめました。
— 忽那賢志 (@kutsunasatoshi) November 27, 2021
やはりデルタ株を押しのけて広がっている地域があることは大きな懸念と考えられますが、まだ分かっていないことが多く、今後の情報が待たれるところです。https://t.co/OUb8SwaeWV
New variant of concern, named Omicron by World Health Organization, has been identified in South Africa, Botswana, Belgium, Hong Kong and Israelhttps://t.co/O4UkJkrxU0
— BBC Breaking News (@BBCBreaking) November 26, 2021
世界保健機関によってオミクロンと名付けられた新たな懸念の変種が、
南アフリカ、ボツワナ、ベルギー、香港、イスラエルで確認されました。
オミクロン株、既に感染拡大か?
【ブリュッセル時事】オランダ保健当局は27日、南アフリカからアムステルダムのスキポール空港に26日到着した航空便2便に乗っていた600人のうち61人が、新型コロナウイルス検査で陽性反応を示したと明らかにした。新たな変異株「オミクロン株」の感染かどうか分析を急いでいる。
陽性者はホテルで隔離される。オランダ政府は新変異株流入を阻止するため26日、欧州連合(EU)市民らを除きアフリカ南部からの航空便での入国を禁じたが、2便は禁止前に到着した。地元メディアによると、搭乗前には24時間以内に行った検査の陰性結果を示す必要があったという。
南アから到着の61人がコロナ陽性 オランダ、新変異株か分析急ぐ
オミクロン株をめぐっては、ベルギーで26日、欧州初の感染者が確認された。ロイター通信によると、27日にはドイツとチェコでも疑い例が見つかり、解析作業が進められているという。
超やばいじゃん。
— 加藤雅美 (@hQCqeugaoKQsSCC) November 27, 2021
香港にも既に感染者がいるとか、、、。
やばーーーーーーーー
10%が陽性者とは、すざましい感染力!怖い
— 三浦利男 (@cabi1949) November 27, 2021
新たな変異株「オミクロン株」の世界的感染を防ぐには各国の徹底した水際対策に懸っている。
— Takeo Anzai (@1401anzai) November 27, 2021
ヨーロッパはまた緊迫してきましたね。
— kappa (@TQ2wxOBTRwE9NBG) November 27, 2021
南アからの帰国者なんと10%が感染していると。
日本は今、一気に解放気分でやっているけれども、また1月2月に地獄がやってこないことを願うだけ。
なんたって空港じゃPCR検査しないという国。
あいも変わらず「検査スンナ派」という検査抑制論者たちの天下
管理人の感想

また、新たな変異株が発生しましたね。
既に各国にも飛び火しているみたいで、またしばらく航空業界は冬の時代でしょうか?
ワクチンを摂取済といっても、ブレイクスルー感染が心配されますが、
みなさんの感覚的にいかがでしょうか?