【米大統領選2020】 バイデン氏、勝利演説で「結束」誓う ハリス氏は女性の可能性語る
バイデン氏「分断ではなく団結」トランプ氏支持者にも融和呼びかけ、コロナ対策を最優先<アメリカ大統領選>
【ワシントン=金杉貴雄】米大統領選で勝利した民主党のジョー・バイデン前副大統領(77)は7日夜(日本時間8日午前)、地元デラウェア州ウィルミントンで勝利演説し、今回の大統領選を「われわれ国民の勝利だ」と位置付け「分断ではなく団結を目指す大統領になることを誓う」を宣言した。敗れた共和党のドナルド・トランプ大統領(74)を支持した国民にも融和を呼び掛けた。
バイデン氏は演説で、今回の大統領選で米史上最多の7400万票以上を獲得したことを指摘し「国民はわれわれに明確で誰もが納得する勝利を与えた」と主張。党派や政治信条、年齢、人種を問わず「史上最も幅広い多様な人々の支持を得た」とした。
深刻化する党派対立の解消を呼び掛け「(共和党の)赤い州と(民主党の)青い州ではなく、あるのは米国だ」と語った。
トランプ氏に投票した人々には「今夜の皆さんの失望を理解している」と共感を示した上で「互いに耳を傾け、意見の対立する相手を敵として扱うのを止めなければならない。われわれは敵ではなく、米国人だ」と強調。「米国に癒しの時が来た」と宣言した。
◆真っ先にコロナ対策、誰も置き去りにしない
新大統領となり対処する米国の課題として経済再生、医療保険改革、人種差別問題、地球温暖化対策などを列挙した。
中でも新型コロナウイルスに真っ先に対応するとし、「ウイルスを制御するまで経済を修復することはできない」として感染拡大防止を優先する考えを示した。政権移行に向け新型コロナ対応の専門家グループを九日に指名することも明らかにした。
リンカーン、フランクリン・ルーズベルト、ケネディ、オバマの歴代元大統領の名前を挙げ「われわれは再び時代の転換期に立っている」と指摘。「絶望を打ち負かし繁栄を築く機会だ。全世界が米国を見ている。私は米国の可能性を信じている。私はより自由で公正で尊厳と敬意があり、雇用を生み、病気を治し、誰も置き去りにしない米国を見据えている」と語りかけた。
◆勝敗を左右したラストベルト
今回の大統領選では、ラストベルト(失われた工業地帯)に位置する東部ペンシルベニア、中西部ミシガン、ウィスコンシンの3州などの激戦州が勝敗のかぎとなっていた。バイデン氏はラストベルトの3州を全て制し、獲得した選挙人が全体の過半数を超え現職のトランプ氏を破った。
投票は3日に行われたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開票に手間のかかる郵便投票が空前の規模に増えたため、集計に時間がかかっていた。7日にペンシルベニアでバイデン氏の勝利が確実になったことで勝負が決まった。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/67133/
注目はこの人、ハリス副大統領候補
初の女性副大統領へ「私が最後ではない」カマラ・ハリス氏の演説全文<アメリカ大統領選>
◆アメリカの魂がかけられた
こんばんは。ありがとうございます。ジョン・ルイス下院議員は亡くなる前に、民主主義は状態ではなく行動であると言いました。その意味するところは、アメリカの民主主義は決して保証されていないということです。私たちの意思があってこそ強いものになります。
私たちは守るべきなんです。当然のものとして受け止めてはなりません。民主主義を守るためには、戦い、犠牲を払い、喜びもあります。進展もあります。より良い将来を構築することが可能です。
私たちの民主主義そのものが今回、投票にかけられました。アメリカの魂がかけられていました。世界中が注目していました。皆さんが新たな日をアメリカにもたらしてくれました。選挙陣営のスタッフの皆さん、ボランティアの皆さん、すばらしいチームです。感謝します。これまでよりも多くの人たちがこの民主的なプロセスに入ることができました。そしてこの勝利を可能にしました。
選挙管理の関係者がすべての集計を進めています。皆さんがこの民主主義の尊厳を守りました。皆さんが私たちの美しい国を成り立たせているのです。感謝します。記録的な投票数となりました。皆さんのメッセージをしっかりと発信してくれました。
◆ジョーは結束を進める人
この数カ月は大変な時期でした。悲しみがありました。痛みがありました。心配も、戦いもありました。しかし皆さんの勇気を、不屈の精神を目の当たりにしました。寛容な精神を発揮してくれました。4年間にわたって皆さんは前へ進んできました。
平等、正義、私たちの命のために、そして私たちの地球のために尽くしてくださいました。皆さんは投票してくれたのです。はっきりとしたメッセージを届けてくださいました。皆さんの希望を選んでくれました。結束、良識、科学を選んでくれました。真実を選び取ってくれました。ジョー・バイデンを次期アメリカ大統領として選んでくれたのです。
ジョーは結束を進める人、傷をいやしてくれる人です。今まで試練を乗り越えてきた人です。喪失の経験から、目的を意識している人でもあります。国としての目的、自分たちの中に目標を見出させてくれる人です。心の大きな人です。非常に大きな愛です。
ジルは素晴らしいファーストレディーになるでしょう。私は、彼が父親として亡くなった息子さんのことをどんなに愛しているかを知りました。私は、私の夫、子ども、妹、家族全員に対してとても大きな愛を感じています。ジョーとジルには感謝しています。この素晴らしい道のりをともにさせてくれました。
◆今、母のことを考えている
また私がここに立っているのは私の母のおかげでもあります。19歳でインドからやって来た母は、こんな瞬間が訪れるなんて夢にも思っていなかったでしょう。彼女はアメリカを深く信じていました。今、母のことを考えています。多くの黒人の、アジア系の、ラテン系、ネイティブアメリカンの女性たちのことを私は考えています。彼女たちによって道が切り開かれました。

女性たちは多くのことを犠牲にしました。対等な権利のために戦いました。すべての人たちのために正義をもたらそうとしました。黒人女性たちはこれまでも見過ごされてきました。しかし、民主主義の根底にある大切な存在だということがわかっていました。すべての女性たちは投票する権利を守るために1世紀に及ぶ努力を続けてきました。2020年、新たな世代の女性たちが投票しました。投票するという基本的な権利、自分たちの意見を伝える権利のために戦っているのです。今夜、私はその苦しみを思い起こします。確たる意思、ビジョンを持っていました。私は、何が成し遂げられるか見極め、後をついで取り組みたいと思います。
◆ジョーはバリアを打ち砕いた
ジョーは人格者です。なんと言ってもジョーはバリアを打ち砕くことができました。女性を副大統領候補に選んだのです。私が初の女性副大統領になるかもしれませんが、最後ではありません。すべての幼い女の子たち、今夜この場面を見て、わかったはずです。この国は可能性に満ちた国であると。私たちの国の子どもたちへ、私たちの国ははっきりとしたメッセージを送りました。
ジェンダーなどは関係ありません。野心的な夢を抱き、信念を持って指導者となるのです。そして他の人とは違った見方をするのです。皆さんの一歩一歩を見届けます。アメリカ国民の皆さん、どちらへ投票したかは関係ありません。
私は副大統領としてしっかり取り組みます。ジョーがオバマ氏に対して副大統領として尽くしたようにです。忠誠を誓い、誠実に準備を整えます。毎朝、目覚めれば、皆さんや皆さんの家族について考えます。これからが真の仕事となります。大変な仕事です。必要な仕事です。いい仕事に取り組みます。
人々の命を救い、この病気に打ちかつのです。経済を立て直します。人々への差別をなくすことにも取り組んでいきます。気候変動と戦い、国を結束させ、アメリカの国としての魂の傷をいやしていかなければなりません。道のりは決してやさしいものではないでしょう。
けれども、アメリカは準備が整っています。ジョーと私も準備ができています。私たちが選んだ大統領は、私たちの最善の部分を引き出してくれる人です。子どもたちが見上げて尊敬できるような大統領、軍に対し敬意を払い国を安全に保つ最高司令官、そしてすべてのアメリカ国民のための大統領となってくれる人です。光栄にも、アメリカ合衆国次期大統領、ジョー・バイデン氏を紹介させていただきます。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/67134/
トランプ陣営の反応「まだ選挙は終わっていない。」
トランプ陣営はトランプ大統領の声明を発表し「大統領選挙はまだまだ終わっていない。バイデン氏は接戦となっている州はもちろんどの州でも勝利が確定しているわけではない」として勝利を認めない考えを示しました。
その上で、「トランプ陣営は月曜日から選挙に関わる法律がきちんと執行され本当の勝者が決まるように裁判を通じて求めていく」として法廷闘争に力を入れるとしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201108/k10012700711000.html?utm_int=news_contents_news-main_002
Twitterの反応
当たり前です。トランプ氏だけでなく全米がこういう空気だ。たくさんの州で不正選挙の疑惑が大量に出ていて、中には決定的な不正の証拠もある。バイデン支持者ですら民主主義を重んじる人は危機感を抱いている。 https://t.co/KVwbC6Nue9
— 黒瀬 深 (@Shin_Kurose) November 8, 2020
バイデン圧勝のはずじゃ無かったのか? メディアの情報に信頼が出来なくなった。
— 浦和太郎 (@Op02v_xzyw03dca) November 7, 2020
この結果は当然。
— ガンプラオジさん🚽キラキララバーw (@hQyrdAR2dFL0NtN) November 7, 2020
トランプは選挙に不正があったと言っているが証拠を出せていない。
国民から見放された結果を受け入れられない幼稚な大統領として後世まで悪しき伝説として語り継がれるだろうね(笑)
そうだ!! 終わっていない!! pic.twitter.com/ZNy0wxQlZS
— せり (@koujiser) November 7, 2020
引き際大切
— サシャ (@Mwws7qyLnu4HnOH) November 7, 2020
中国、習近平も飛び跳ねて喜んでるだろうね
— たご (@tagosakuro) November 8, 2020
他国的には全然喜ばしくないね
#バイデン当確 #78歳急に死んだらどうなる? 心配です
— チョ イサコキム (@BiSh19197188) November 8, 2020
すごく心配なのは、敗者が敗北宣言してから(慣例としては)していた勝利宣言を、今の段階でやってしまったことです。これで共和党側が硬化したりしないのでしょうか。
— むぐ (@mogutomugu_1920) November 8, 2020
裁判終わったんですか~😏?
— Liz…キャンパー⛺ (@nautical666star) November 8, 2020
そこを無視してもいいんですか~😏?
いやいや、あなたはすでに終わりです
— isawanin2 (@isawanin2) November 8, 2020
米陸軍の不正監視センターやFBIから
監視対象者として、すでに認定されています
NYと米加州のほうに有る様で某国企業へ
捜査員も入ります pic.twitter.com/wERODTKKHh
いつもいつも中国の力は入った、不満か⁉️、力と勇気の足りないことを悔しくてくれ
— Kevin Evans (@KevinEv80120678) November 8, 2020
編集部のコメント

今回のアメリカ大統領選挙。
意見見苦しいとも思えるトランプ大統領の抵抗ですが、不正表疑惑以外にも、中国共産党の陰謀論なども出てきているので、このまますんなり終わらないでしょうねぇ。
私個人としては、もうしばらく様子見が必要な感じがしていますが、トランプ大統領からバイデン氏にアメリカの政権が交代することで、日本とアメリカは困った事実と直面することになります。
そのあたりは今のメディアは報じられないでしょうし、少し書いておこうかなと思います。
バイデン氏勝利、日米関係はどうなるか?

Q.米大統領選は民主党のジョー・バイデン前副大統領が勝利したと報じられました。 あなたは、今後の日米関係はどうなると思いますか?

Yahoo!ニュースのアンケートでも出ている通り、
日中関係や対北朝鮮の事を考えるならトランプ一択なんですよね。
バイデン氏が好きか嫌いかという話ではなく、日本を取り巻く環境としてです。
アメリカファーストのトランプ氏だから同盟国以外(の特に中国に対して)強硬姿勢取れている部分は大きいでしょう。バイデン氏になると間違いなく対中姿勢は軟化するでしょうし、沖縄米軍の問題、また尖閣諸島や台湾情勢、南シナ海情勢で何かあっても手出しできない可能性が高くなる。
それに米駐留艦隊の維持費4倍と言ったところで、米軍ではなく、日本が自前で自衛隊でやれば、4倍どころの騒ぎじゃ済まないです。
日本は軍隊を持たないと国際社会に公言している以上、日本は日米同盟が機能することで、対中、対韓、対北朝鮮の外交を行ってこれているのは確かだと思います。
もちろん国政運営についてもコロナ対応、パリ協定など、トランプ氏のやり方が良かったとも思いませんでしたが、少なからず、対中国という点については、アメリカも日本も『バイデンではない』という選択肢だったのではないかと個人的には感じています。
大手アメリカメディアの株主は中共党員。バイデン一家とチャイナマネー

アメリカ大手メディアの筆頭株主は華僑で中国共産党員という事実・・・。
なかなか笑えない話です。
まぁ、この動画を丸々信じているというものではないですが、
日本の北海道や沖縄情勢をみても、似たような構図になっていますし、報道の不自然さにも納得がいきます。
まだ、知らない人が見るにはわかりやすいかなと思うので貼っておきますが、実はこういった情報は色んな所に出ています。
ひとつ言えるのは、我々日本人にとって今回のアメリカ大統領選挙は、
日本の未来を大きく左右する件だということです。
自分には関係ないと思っていると、控えめにいってもヤバいです。
中国の100年マラソン計画
中国が何をしたいのか?
それを知りたい方は下の本に詳しく書いてあります。
米国CIAのマイケル・ピルズベリーという人がクリントン政権時代に書いたものです。
マイケル・ピルズベリー
1945年にカリフォルニアで生まれた。スタンフォード大学で歴史学を専攻し、コロンビア大学でPhDを取得した。1973年から1977年までランド研究所にアナリストとして勤務し、中華人民共和国と米国は軍事協力を行うべきとする論文L-32で当時のアメリカ政府から注目された。東西冷戦時代は国務省の軍備管理軍縮庁長官代行や国防総省の政策企画局長補佐などを歴任し、カンボジア・ベトナム戦争やアンゴラ内戦、アフガニスタン紛争などで米中の秘密工作にも従事し、ジョージ・H・W・ブッシュ政権ではアンドリュー・マーシャルの総合評価局の特別補佐官だった。2003年から国防総省の国防政策顧問を務めている。
1990年代後半のクリントン政権時代に、中国の知識を買われたピルズベリーはペンタゴンと中央情報局(CIA)からの指示で、中国のアメリカを欺く能力と、それに該当する行動を調査することとなった。ピルズベリーは諜報機関の資料、未発表の書類、中国の反体制派や学者へのインタビューや中国の文献を調べた。彼によれば、中国は日本や欧米諸国から軍事的、経済的支援を取り付け、2049年までにアメリカを超える大国になるというシナリオである「100年マラソン」と呼ばれる戦略に基づいてるとする「China 2049」を著し、CIAのエクセプショナル・パフォーマンス賞を受賞、元CIA長官のジェームズ・ウールジー(英語版)も序文に文章を寄せている。
なお、ピルズベリーによると同書の出版にあたってCIA、連邦捜査局(FBI)、ペンタゴンの査読によって削除された機密事項もあるため、書かれた米中の軍事協力は一部でしかなく、継続中のものもあるという。
Wikipediaより引用

トランプ政権のファーウェイやTikTokの排除命令などは、こういう背景もあってのことだと感じています。
今回、トランプ氏からバイデン氏に政権交代することで、さて、どのような影響があるか。
自分には関係ないと見るか、このような背景を注視しながら見るかでは、取れる選択肢の幅も変わってくるのではないでしょうかね。
自分らしく生きるには、情報一つにしても自分の生き方次第で変わってくる。